『バイクにアクションカメラをつけて走行動画を撮影する』
後で見返すとその時の思い出がよみがえってきて楽しいですし、人に見せても面白がってもらえる事が多いです。
ってことで、走行動画はツーリングのたびに撮影してるんですが、そこで問題になってくるのが動画の容量。
特に長期ツーリングになるとmicroSDの容量が足りなくなって、動画を撮れない自体が発生してしまいます。
それを防ぐための動画のデータ削減・管理方法を、ハードやソフトの面で色々と考え実際に実行してみました。
力技!!そもそものカードの枚数を増やす
- 手間のかからなさ:◎
- 価格:△
- 汎用性:〇
「容量が足りないのなら、カードを増やせばいいじゃない」という発想。
方法は単純明快。大容量のカードをどんどん買っていくだけ。
手間はかかりませんが、使う金額はどんどん増えていきますw
カードはあって困ることはないのでいいんですが、この方法だけに頼るとかなりの枚数を買うことになるのでほどほどに!
※僕は最終的に『32GB×2枚』でなんとかなりました。
スマホをポータブルHDDのように利用する(ネカフェを利用する)
- 手間のかからなさ:〇
- 価格:×
- 汎用性:◎
動画データをスマホに保存し、ポータブルHDDのように使っていく方法。
『そもそものスマホのデータ容量が大きくないといけない』
という条件はつきますが、容量によってはかなりの日数もちますし、そのままスマホで動画の削除や編集もできるのが嬉しいところ。
自分はiPhoneを買う際に256GBを選んで、さらにmicroSDを読み書きできるカードリーダーを買って対処してます。
また、スマホを利用しなくても「ポータブルHDDを持っていって道中のネカフェ(またはノーパソ持参)で休憩がてらデータを移動させる」ということもできます。
動画の解像度やfpsを問題ない程度に落とす
- 手間のかからなさ:◎
- 価格:◎
- 汎用性:△
手間もかからずお金もかからない、かなり効果のある方法です。
『解像度, fps』と動画容量の対応表がこちら。
解像度, fps | 動画容量 (MB、1分の場合) |
1280×720, 30 | 60 |
1920×1080, 30 | 130 |
1920×1080, 60 | 175 |
解像度を『1920×1080』→『 1280×720』に落とすだけで約半分の容量の節約。
fpsを『1920×1080, 60』→『1920×1080, 30』に落とすだけでも40MBの節約になります。
解像度は映像の精密さ、fpsは滑らかさに関わってくるので、自分で一度撮影して納得できる解像度・fpsまで落とすのは有りです。
設定を落としすぎると、動画を見たときに「もっと良い解像度で撮れば良かった・・・」なんて後悔するので注意!
※自分は『1920×1080, 60fps』で撮っています
時間区切りで動画を撮る機能を使って、休憩時に削除していく
- 手間のかからなさ:×
- 価格:◎
- 汎用性:◎
カメラには時間区切りで自動で動画を撮影・停止してくれる機能を持っているものがあります。
どういうことかというと、10分区切りに設定しておけば計60分の動画を撮った時に『10分の動画×6』がファイルに保存されるということです。
この機能を利用して10分区切り、計60分の動画を撮って、休憩の時に必要のない計40分の動画を削除したとします。
すると、最終的にカードに残るのは20分の動画だけなので、かなりの容量削減ができます。
ただ、この方法は非常に面倒くさい。
休憩時に見るといっても「計60分の動画を頭から見直していらないものを削除・・・」なんて時間はないですよねw
ですので、走りながら「あ、ここは残しとこう。」なんて考え、かつ覚えておく必要があるので、あまり走りを楽しめませんwww
ただし、 これを行えば見どころの動画しか残らないので、『後から動画を見る、編集する時には』ずいぶん楽になります!
撮影する時点で「見どころかどうか」を考えて撮影する
- 手間のかからなさ:△
- 価格:◎
- 汎用性:〇
撮影の前段階で、「ここは見どころかどうか」を考えて撮影していく方法。
『走り応えのある道や感動できる風景=後から見返しそうな見どころ』に出会えそうな時(または出会ったら)動画を撮影し、それが終われば撮影を止めます。
この方法だと、
- 『残る動画は基本的に見どころのみ』
- 『撮影する動画自体が少なくなるのでデータ量削減』
と、後の編集の簡便化とデータ量削減の両方が期待できます。
良い所ばかりのようですが、問題は「想定外の一瞬の出来事に対処できない」こと。
例えば、「予想もしていなかった風景や道にパッと出会って、すぐにそれが終わってしまった。撮影を始めてももう遅かった・・・」なんてことになります。
これらの方法を取り入れれば、2ヶ月半の動画撮影も可能!?
と、色々とデータ量を減らすために試してきましたが、最終的に『これらの方法を自分に合わせて少しずつ取り入れるのがいいのでは?』という結論に落ち着きました。
たとえば自分の場合、動画を撮る目的は『長期(数日~数週間) キャンプツーリングの動画を撮影して、後で編集してまとめたい』です。
この目的を果たそうと、約2週間の北海道キャンプツーリングで行った構成と方法がこちら。
- microSDは32GB×2(動画解像度は1920×1080、fpsは60)
- カードの容量いっぱいになりそうになったらiPhone(256GB)にデータを移す
- それでも足りなくなった場合、ネットカフェでポータブルHDD(1TB)に移す(結局行わなかった)
- 現地で見どころ(走りごたえのある道、感動する風景)だけ撮影
- 撮影中に明らかに要らないと思った動画はあとで削除
結果、2週間分の動画データはきちんと保管できました(動画の総容量・時間は165GB・16時間30分)。
ポータブルHDDの分の容量も考えれば、2ヶ月半くらいの動画は撮れそうですねwww
また、編集に耐えうる画質と滑らかさに加えて、ある程度見どころのみを揃えた動画を撮れたので、編集も少しは楽ができそうです。
まとめ
手間のかからなさ | 価格 | 汎用性 | |
カード枚数を増やす | ◎ | △ | 〇 |
スマホをPHDD化(ネカフェ) | 〇 | × | ◎ |
解像度やfpsを落とす | ◎ | ◎ | △ |
ループ機能で休憩時に編集 | × | ◎ | ◎ |
撮影する動画を絞る | △ | ◎ | 〇 |
いかがでしたでしょうか?
これらの方法を駆使することで、
「約2週間はばっちり撮れる、最長2ヶ月半は撮れるはず!」
ということが分かりました。
これから初めて動画を撮影する方は、まず日帰りツーリングを丸一日撮れるだけのカード容量を用意して実際に撮ってみて、
「自分はどのような動画を後で見たい・編集したいと思うのか?」
をはっきりさせて他の方法を試していくと良いと思います。
ちなみに、僕の動画設定 (1920×1080, 60fps)だと動画容量はおよそ10GB=1時間。
日帰りツーリング(実走行6時間)の走行動画を撮りっぱなしで撮る場合、動画容量はおよそ60GBになる計算です。
ですので、『32GB×2枚』または『64GB×1枚』あれば良い計算になりますね!
ぜひ参考にしてください!
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