2月11日。大阪市内の百貨店で感染が発覚した『はしか』。
その後、15日までに合わせて16名の感染が確認されたようです。
参考:大阪百貨店で店員・客ら16人感染 はしか流行 – FNN.jpプライムオンライン
さらに、はしかに感染した女性が東海道新幹線を利用していたこともニュースになりました。
参考:はしか感染者が新幹線利用で大阪府が注意喚起 不特定多数と接触の可能性|ニフティニュース
と最近話題のはしかですが、個人的にあまり知らないのではしかについてまとめてみました。
はしかとは?
『はしか』とは『麻しん、麻疹』とも呼ばれるウイルスによる感染症です。
感染力が非常に強く、インフルエンザの約10倍
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
このように、非常に感染力が強いようです。
「馴染みのあるインフルエンザと比べると感染力強いの?」と思って調べてみました。
国立感染症研究所によると各ウィルスに免疫の無い集団の中に1人の発症者が居た場合
- インフルエンザは1人~2人が感染
- はしかは12人~14人が感染
らしいのでその感染力の強さがわかります。約10倍ですね。
症状の出方が微妙にインフルエンザと異なる
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。
インフルエンザに比べ潜伏期間が長く、急な発熱ではなく風邪のような症状からの高熱と発疹ということなので、インフルエンザとの区別はつきそうですね。
妊婦さんへの影響が強い
妊娠中にはしかにかかると流産や早産を起こす可能性があるようです。
そのため、確実な対処法である予防接種(後述)は妊娠前に、また周りの人も受けておく必要があります。
はしかの予防策は?
予防接種が一番の対策。ほぼ100%免疫を獲得できる
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの予防接種が最も有効な予防法といえます。
つまり、予防接種をしているかどうかが一番大切だということですね。
ちなみに1回目のワクチン接種によって95%、2回目の接種によってほぼ100%の人が免疫を獲得できるようです。
自分に免疫はついている?ついていない??
自分の生年月日によって、予防接種を何度うけたかがほぼ分かります。
生年月日
1972(昭和47)年9月30日以前
1回も接種していない可能性が高い年代。1978年(昭和53年)10月1日から定期接種が開始していますが(対象者は生後12ヵ月から72ヵ月)、自然感染によって免疫を十分に持っている人以外は,合計2回のワクチン接種をお勧めします。
1972(昭和47)年10月1日~1990(平成2)年4月1日
定期接種としては1回しか接種していない年代。特例措置(*)非対象者のため、免疫を十分持っていない可能性があります。これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。
1990(平成2)年4月2日~2000(平成12)年4月1日 特例措置対象者(*)に相当する年代。接種率が低かったため,対象時期に2回目の接種を受けおらず、これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。
2000(平成12)年4月2日以降
定期接種として2回接種を受けている年代。これまでに合計2回の接種を受けていなければ追加接種をお勧めします。
*特例措置:
2008(平成20)年4月1日から5年間の期限で,麻しんと風しん混合ワクチンの定期接種対象者が第3期(中学1年生相当)、第4期(高校3年生相当)に拡大され、2回目のワクチンを定期接種で接種できる措置のこと。
つまり、
- 『1972(昭和47)年9月30日以前ではしかにかかっていないし接種もしていない』
- 『1972(昭和47)年10月1日~1990(平成2)年4月1日で2回目を接種していない』
方がはしかにかかる危険性が高いということです。
確実に接種の有無を判断するなら、母子手帳を確認すると良いです。
ワクチンは主に『麻しん風しん混合(MR)ワクチン』や『MMR(麻しん、おたふくかぜ、風しん混合)』が接種されるようです。
ワクチン接種は8,000~10,000円
小さい頃に受ける定期接種以外の場合、ワクチン接種は任意接種となるので8,000円~10,000円ほどかかるようです。
はしかの疑いのある症状がでたらどうする?
はしかの疑いのある症状がでたら、かかりつけ医や医療機関に予め電話して指示をあおぎましょう。
また、移動の際は感染を出来る限り防ぐためにマスクを着用し、公共交通機関の利用を控えましょう。
まとめ
- はしかは潜伏期間が長く、風邪ににた症状のあとに高熱・発疹がでる
- 感染力がインフルエンザの約10倍と非常に高いので、確実な予防策はワクチンくらい
- ワクチンをうつことで、1回で95%、2回でほぼ100%の免疫を生涯作ることが出来る
- ワクチンは自分の年代によって接種の有無をある程度判別できる
- より確実に判別するには母子手帳を確認する
- 定期接種以外は任意接種となり、1回8,000~10,000円
- 疑いのある症状がでたらかかりつけ医や医療機関に連絡して指示をあおぐ
潜伏期間も長く、風邪に似た症状が数日続いて高熱・発疹。さらに感染力は超強力とかなり厄介な病気だなと感じました。
早速母子手帳を確認したところ2回接種していたので一安心。
特に妊婦の方が近くにいる方は用心する必要がありそうですね!
↓に参考にしたサイトをまとめているので、より詳しく知りたい方はそちらを確認してくださいね。
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