バイク乗りなら必ず行くであろう『ツーリング』。
特に、複数人でのツーリング中には会話をしながら楽しく走りたいですよね。
バイクで会話をする時はインカムを使うのが一般的ですが、利用頻度に対して割高であったり、準備が大変そうで手が出しにくいのではないでしょうか?
今回紹介する方法は、インカムを使用する方法よりも『安く・簡単に』行うことができます。
実際に、僕もこの方法で会話しながらのツーリングを楽しみました!
用意するもの
スマートフォン
Bluetooth機能がついているものであればほとんど対応できます。今のスマートフォンにはほぼついています。
Bluetoothヘッドセット
Bluetoothヘッドセットとは、Bluetoothという近距離通信規格を利用したワイヤレスヘッドセットです。
ケーブルを必要としないので、ケーブルが引っかかる・からまるなどの心配がなく利便性に優れています。
通話アプリ
色々なアプリがありますが、今回は『LINE』を使います。
※『Skype』,『カカオトーク』などでも同様に可能だと思います。
格安通話の方法
実際にやることは以下の2つ
- スマートフォンとBTヘッドセットをペアリングさせる
- 通話アプリを使い友達と通話を開始する
この後はヘルメットを被り、ツーリングに出発するだけ!
それでは具体的な方法をご紹介します。
1.スマートフォンとBTヘッドセットをペアリングさせる
まず、BTヘッドセットの電源は入れておきます。
その後、iPhoneの設定画面を開き、
『設定>Bluetooth>”BTヘッドセットの名前(ここではPLT_M70)”』
をタップします。
iPhoneに画像のように赤枠で示したマークと『接続済』が表示されるとペアリング完了です。
2.通話アプリを使い友達と通話を開始する
通話アプリ(LINE)を起動し、通話したい相手との通話を開始します。
このとき、基本的にはスマホ端末側で通話の発信・応答をします。
3.通話状態のままヘルメットを被る
ヘルメットを被る際に気を付けるポイントが2つあります。
- クリップ式イヤーループ(耳にかける形のやつ)をつける
- ヘッドセット部分があご紐の部分を通っていくようにする
『クリップ式イヤーループ』は、ヘッドセットを確実に耳に固定するため
イヤーループがあるとまず外れないので、確実で安心です。付属していれば付けましょう。
あご紐の部分を通すのは、ヘルメットを被る際にヘッドセットが取れないようにするため
ヘルメットをかぶる時、あご紐をもって内装を押し広げるようにしてかぶりますよね?
その時に、内装が押されて広がった所を耳(BTヘッドセット)が通るように被ると、ヘッドセットが外れにくいです。
これらのポイントを意識してヘルメットを被りましょう。
ヘルメットを被れたら、自分の声が相手にきちんと伝わっているか、相手の声が届いているかを確認しましょう。
3.通話終了
通話を終了する際にも、開始時と同じように基本的にスマホ端末側で終了します。
実際にやってみる中でわかったこと
友人とのツーリングの際に十数回この方法で通話を行いました。その中でみなさんが気になるであろうことを書いていきます。
法律的に大丈夫か?
この方法ならおそらく警察に捕まることもないです。
検証した記事はこちら。
耳痛くならないの?
僕が今使っているヘルメットはOGK KABUTOの『KAZAMI』ですが、ヘッドセットが圧迫されて耳が痛くなるということはありません。
ヘルメットの耳が当たる部分に、多少空間があれば大丈夫だと思います。
走行中でもきちんと会話できるのか?
しっかり会話できました。
ただし、ヘルメットの被り方によって声の聞こえ方が大きく異なるので、チェックは入念に行ってください。
今回はフルフェイスヘルメットを装着しての会話ですので、ジェットヘルメット及び半ヘルメットの場合は分かりません。
が、シールドを開けて走っていたときも、声は聞こえていたのでおそらく大丈夫だと思います。
ヘッドセット・スマホの充電はもつのか?
BTヘッドセットによりますが、大体はスペック通りの時間もってくれます(12時間なら12時間)。
どちらかというとiPhone(スマホ)のバッテリーが足りなくなるので、モバイルバッテリーやUSB給電で対応しましょう。
雨が降っても大丈夫か?
フルフェイスの場合、雨の中使用しても問題ありませんでした。
ただし、ジェットヘルメットや半ヘルメットは水に濡れる可能性があるので、避けたほうがいいかもしれません。
通信量はかさまないか?
こちらの記事中段の表によると、LINEの無料通話で発生する通信料は5分で約1.5MB。1時間会話して18MB、12時間会話して216MBです。
実際には喋りっぱなしということはないでしょうし、通信量は上記より低く抑えられると思います。
また、ツーリングは月に何度もいくようなものでもないので、月の通信量には大きく影響しないでしょう。
3人以上で会話できるの?
LINEでもグループ通話で可能です。
公式によると最大200人まで可能とのこと。Skypeでは最大25人まで、KAKAOTALKでは5人まで通話できそうです。
実際、インカムなどと比べてどれくらい安い?性能的には?汎用性は?
安いし、距離は無制限だし、電波はあまり問題にならない
インカムというのは、バイク乗車中に会話することを目的に作られている機器のこと。『ビーコム』が有名ですね。
インカムとBTヘッドセットの価格やツーリングで使用する際に重要な機能をまとめた表がこちらです。
BTヘッドセットをインカムと比較してみると
・インカムに比べ、約7千円~3万円弱安い
・通話時間はほぼ同等。通話可能人数は多い
・通話距離は無制限。障害物も関係無し
・電波の届かない所は通話できない
値段は安く、性能も遜色ないどころか同等か上回ってますね!
ただし、当然ですが電波の届かないところでは会話できません。
が、トンネルはそのトンネルの環境によりますが、1kmくらいの距離までならだいたいOKです(経験則)。
さらに、主要なツーリングルートはまず電波届くので、そこまで気にしたことはありません。
電波が届かない状況が長く続く場合の対処法に関しては『オフラインで会話できるアプリまとめ(iOS,Android)[随時更新]』の記事を参考にしてください!
準備いらずで、日常生活でも使えて汎用性高い
準備する際も、インカムはヘルメットにスピーカーや取り付け具を装着する必要がありますが、BTヘッドセットの場合その必要はありません。
また、BTヘッドセットはツーリングだけでなく日常生活でも活用できるので、汎用性にも優れています。
ハンズフリーで通話できるので、在宅ワークにも向いていますよね。
これらから、今回紹介した方法は非常に手軽でコストパフォーマンスに優れていると言えます。
まとめ
これまでの内容を簡単にまとめると以下のようになります。
・Bluetoothヘッドセットをインカムの代わりに使える
・約7千円~3万円お得で、性能的にも問題なし
・準備や設定が簡単。日常生活でも使える
今回紹介した方法はお手軽な値段で簡単に会話できるので、是非試してみてください。
おすすめのBTヘッドセットについては、以下の記事でまとめていますのでご覧ください。
2019年10月に、数千円のインカムを導入してみました。
思ったより安くて予想外に快適だったので予算に余裕のある方は考えてみてくださいね。
最後に、ツーリング時は長距離を移動するため非常に疲れやすく、事故を起こす危険性も高くなります(僕が事故を起こした際の記事はこちら)。
最低限のマナーとしても、任意保険・ロードサービスには入っておきましょう。
ネット保険では、年間1万円弱で以下のような最低限の補償は受けられます。
- 対人対物無制限
- 搭乗者傷害保険500万円
- 自損事故特約1,500万円
- 無保険車傷害特約2億円
10分程度で簡単に見積りできますので、↓のバナーをタップして一度やってみてください。
ツーリングの記事などバイク関連の記事は他にも色々書いているので、↓のボタンから是非みてください!
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コメント
コメントありがとうございます。
どのヘッドセットを購入されたかはわかりませんが、記事中で紹介しているものは全てマイクがついています。
ヘッドセット買いました。
これってマイクはないですよね?
スマホに向かって話しかける感じですか?
その際、スマホはどのポジションですか?
コメントありがとうございます。
基本家でだらだらしているニートですよ!
日本語については自分なりに正確に、商品も良い点悪い点きちんと納得した上で購入して頂きたいと思って記事を書いていますので、そういって頂けると頑張りが報われます!
更新は度々休んでしまうことがありますがw
なんにしても、お役に立てたようで何よりです。これからの季節自転車もかなり寒いと思いますので、体調にはお気をつけて!
気が向いたら、またブログご覧になってください。
本当にニートでしょうか。
日本語も物腰もしっかりしている。とてもためになりました。
商品のリンクも嫌らしさがないですね。
買ってみようかなと思えます。
更新もしっかりしててなかなかだと思いました。
僕は自転車ですが、参考にさせていただきます。
ありがとうございました。
コメント&いつも見ていただきありがとうございます!
僕が愛用しているヘルメット(KAMUI)の場合は、ヘルメットと耳が接する部分には内装のパッドが無いため、ヘッドセットが埋もれることはありません。どうもヘルメットの構造自体が違うかもしれませんね・・・。
仮にヘッドセットが埋まった状態で使用した場合、音が聞こえないことはないと思うのですが、耳が圧迫されて痛くなりそうですねw
はじめまして。
いつも、楽しく拝見させていただいております。
私の場合、ヘッドセットを付けてヘルメットをかぶると、耳周りのパッドにヘッドセットが埋まってしまうようなのですが、それでもマイクで音を拾えるものなのでしょうか?
そもそも、ヘルメットの構造が違うのでしょうか?
Yushinさん
お返事ありがとうございます!
フルフェイスを被っていて耳が痛いと感じたことは無いので購入してみます。
大変参考になりました!
ゆーへいさん。始めまして、コメントありがとうございます。
僕の場合は、ヘルメット(KAMUI)購入時に頭を前後にガンガン振ってもほとんどずれないようなジャストサイズを購入しましたが、ヘルメットを被った際に耳が痛くなることもなく装着できています。
ただし、通常ヘルメットを被った状態で耳がヘルメットに圧迫されて痛い!という状況だと厳しいです。そうでなければ、M70は装着しても耳の位置からでっぱることもないですし、問題無く使用できると思います。
また、耳周りの内装が窮屈だと少し違和感があるかもしれませんが、使用できない!というほどではないです。
まとめますと、「せっかく買ったのに全く使用できない!」ということはないと思いますので一度購入されてみることをおすすめします。
ヘルメット自体に余裕をもたせるのは安全上やめておいたほうがいいです!
初めまして!
ツーリングでのインカムの購入に迷っていたのですが、こちらの記事を拝見してM70の購入を検討しています!
一つ質問なのですが、私が持っているフルフェイスがぴったりサイズなのですが、それでもM70を装着しても大丈夫なのでしょうか?
やはり一回り余裕があったほうがいいのでしょうか?
トッキーさん、コメントありがとうございます。
『画期的なアイデア』と言われると少し気恥ずかしいですね///
トッキーさんのブログを拝見しました。3人以上での会話は試したことはありませんが、多分大丈夫だと思います。どうなるのか、結果を楽しみにしております。
ブログ・記事の紹介は今回のような形でしたら大歓迎です!むしろガンガンやって頂いて構いません!
はじめまして
トッキーと申します。
画期的なアイデアで感動しました。
私のブログでも紹介させて頂きました。
ご迷惑な様でしたらご一報ください。
Yushin さん、ご回答ありがとうございます。
やはり紐部分を引っ張って頭を入れる際に耳にあたって取れないようにスペースを作る必要がありますよね。
なるべく小さなヘッドセットを使って私も実験してみようと思います。
ありがとうございました。
バイク侍さん。コメントありがとうございます。
確かに私もヘッドセット購入前に一番懸念していた点が「Bluetoothヘッドセットを耳に付けたままフルフェイスを被る際、Bluetoothヘッドセットが取れる」でした。実際購入して使い始めた際には、おっしゃるようにBluetoothヘッドセットが取れることもあったのですが、以下のような工夫をすることで、今ではそのようなことはほとんどありません。
まず、M70でしたら『オプションのクリップ式イヤーループ(耳にかける形のやつ)をつける』と、ヘルメットをかぶる際にずれることはまずありません。もっとも確実なずれ対策だと思います。
が、個人的にはこの対策はしておりません。イヤーループの感触がどうしても好きになれなくて…。
また、「当たり前だろ!」と言われるかもしれませんが、ヘルメットをかぶる際には『耳にかけたヘッドセット部分があご紐の部分を通っていくようにする。』とよいです。あご紐の部分を持ち、左右に広げるようにしてヘルメットをかぶると思うのですが、その際にあご紐が内装を押していつもよりスペースが広がる部分があると思います。その空いたスペースを耳にはめたヘッドセットが通るようにしていくと、ヘッドセットがはずれることなくヘルメットをかぶることができます。最初はこれを意識しても中々うまくいかないものですが、慣れると簡単にできるようになります。
2つの工夫点を挙げましたが、上述の『オプションのクリップ式イヤーループ(耳にかける形のやつ)をつける』をしておけば、まずずれることはないと思います。参考にどうぞ!
記事を拝見させていただきました。
私も同じようなことを考えているのですが、一番のネックは
「Bluetoothヘッドセットを耳に付けたままフルフェイスを被る際、Bluetoothヘッドセットが取れる」という懸念です。
ヘルメットをかぶる時、サイズがぴったりのヘルメットでしたらヘルメットの入り口は頭を突っ込むとき多少狭いと思うのですが、その際にBluetoothヘッドセットがヘルメットにひっかかってずれて取れませんか?
そのへんを工夫していることがあれば教えていただければと思います。
友達がM70の実機を店でメットで装着してメットの形状によっては
耳が痛いかもって言っていたのですが、
一応、検討材料として意見をもらえましてありがとうございました。
>そしたらM70でも十分かな?
>それとマルチポイントに対応してたら買いなんですけど・・・
私自身は今のところM70で十分満足しています。
マルチポイント対応についてですが、M70はマルチポイントに対応しています。
別記事にてレビューしておりますので、参考にされてみて下さい。
参考URL:[便利!]BluetoothヘッドセットM70をレビュー
回答ありがとうございます。
>この通りの流れになります。コメントを受けて、記事も修正しておきました。
LINEなど IP電話など 090などと違うためレシーバー側では反応しないから
スマホの着信画面でタップで操作しかない
だから Marque 2 M165 であれば 会話で「Answer」も宝の持ち腐れですね
そしたらM70でも十分かな?
それとマルチポイントに対応してたら買いなんですけど・・・
検討中の者さん
>お答え頂きありがとうございます。
>会話はメットを被る前に双方アプリのここではLINEの
>「無料通話」ボタンを押さえてからでないと
>双方向会話が成立しないってことがわかりました。
>アプリ上の終話ボタンを押して初めて話を止める流れなんですね。
この通りの流れになります。コメントを受けて、記事も修正しておきました。
>同じメーカーの
>Marque 2 M165 であれば 会話で「Answer」と言えば
>受話器が自動的に会話できるようになる商品がありました。
調べてみたところ、どうもLINEやSkypeなどの着信はブルートゥースヘッドセット側ではできないみたいです…
参考URL:http://www.bluetooth-review.info/product-review/plantronics-marque2-m165.html
ブルートゥースヘッドセットは、「電話の着信はヘッドセット側でできるが、LINEやSkypeの着信はスマホ端末側でしかできない」という製品しか見かけてないです。高価格帯の商品ならヘッドセット側でもLINE等からの着信に応答できるものがあるのかもしれませんが。
このあたりは安さ故の不便ということで割り切っております。
お答え頂きありがとうございます。
会話はメットを被る前に双方アプリのここではLINEの
「無料通話」ボタンを押さえてからでないと
双方向会話が成立しないってことがわかりました。
アプリ上の終話ボタンを押して初めて話を止める流れなんですね。
同じメーカーの
Marque 2 M165 であれば 会話で「Answer」と言えば
受話器が自動的に会話できるようになる商品がありました。
検討中の者さん。コメントありがとうございます。
>メットを被る前に受話器ボタンを押して話せる状態にしてから
>メットをお互い被ってツーリングという流れになってしまうのでしょうか?
そういうことになります。トランシーバーのように話したい時にだけ通話ボタンを押して話す。というわけではなく、常時電話をしているような状態になります。
>また、LINE無料通話を連続で受話器押して会話したとして
>どちらかが終話ボタンを押さない限り切れないのでしょうか?
LINE無料通話は基本的にはどちらかが終話ボタンを押さない限り切れることはありません。
ただし、以下のような時には通話が切れます。
・電波の届かない地域に入ったとき
・スマホ端末に電話の着信があったとき
参考になれば幸いです。
初めまして、Bluetoothヘッドセットをインカムの代わりに使う
で、相手との会話、例えばLINEで双方アプリを起動して
相手がスマホ端末に向かってLINE無料通話を押して、
当方に「もしもし、もしもし・・・」って連呼してもらっているんですが、
その「もしもし・・・」の時、レシーバーの受話器ボタンを押さなければここでは当方のNW600ではイヤホンからは相手の声がしますが、
当方の声は相手には届いてませんでした。
NW600の受話器ボタンをその時に長押ししてやっと当方の「何んや?」と言う返事が相手に聞こえたという経緯があったので、
もしや M70も受け答えをするときはレシーバーの受話器ボタンを押さない限り相手へ答えられないのではと・・・
メットを被る前に受話器ボタンを押して話せる状態にしてから
メットをお互い被ってツーリングという流れになってしまうのでしょうか?
また、LINE無料通話を連続で受話器押して会話したとして
どちらかが終話ボタンを押さない限り切れないのでしょうか?
よろしくお願いします。