今、自分の家の中にいる方は少し周りを見てみましょう。いない方は家の中をイメージしてみましょう。
そこにあるモノは本当に必要なモノでしょうか?必ずその時・その場所にないといけないモノでしょうか?
少しでも、「そうじゃないかもしれない…。」と思った方は、一度この本を読んでみて下さい。
きっと、スッキリとした気分で快適な必要十分な生活が送れるようになると思います。
著者紹介
著者はたっくさん。詳細は以下。
リサーチャー。1978年生まれ。富山県出身。男性。趣味は、片づけとプログラミング。身の回りから少し学問的なことまで、簡単なことをさらに簡単に伝える独自の解説で人気を博している。2015年から本格的にインディーズ作家としての活動を開始し、個人出版の電子書籍版『必要十分生活』がKindleストアで異例のベストセラーに。ほかに『漸進する大人の勉強法』『プログラミング超初心者が初心者になるためのPython入門』も電子書籍として発売中。座右の銘は「人間万事塞翁が馬」。
内容について
まずは目次を見てみます。
- プロローグ
- 仕事編
- 日常生活編
- 情報編
- 趣味嗜好編
- 必要十分生活の心得
この本はタイトルにもあるとおり、「必要十分な状態」を作るための方法が書いてあります。
そのため、プロローグにて「必要十分生活」の定義として
本書で提案する「必要十分生活」とは、物がこれ以上増えると余計だし、これより少ないと生活に困る、という状態のことです。
『必要十分生活』より
とあります。
また、必要十分生活を作っていくうえでルールを作っていく必要があると述べた上で、そのルールは自分自身で考え、設定し、適用基準も自分で決めること。そして、これらは自分が快適だと感じられたなら正解だとおっしゃっています。
そして今回、一番共感できたのはここの部分
このように本来の自分の理想とかけ離れた現実の机は、見るたびに一瞬ですが、「ああ、これをどうしようかな」という気持ちになり、少しずつあなたの元気を奪っていきます。
『必要十分生活』より
こういったことが、机の上だけでなく様々な場所でも起こると、本当にやる気がなくなってくるんですよね~。分かります。
プロローグの後には、仕事編・生活編・情報編・趣味嗜好編と具体的な方法が書かれているわけですが、筆者自身も書かれているように、少し極端な方法があるのも確かです。しかし、その方法の理由としては至極もっともですので、参考にしつつ『みなさんの感じる「必要十分」に合せてカスタマイズ』していくとよさそうです。
これらの方法の中で意外だったのは『バスタオルは不要』です。何が意外だったかというと、僕自身が物心着いたときからお風呂上りにはバスタオルを使わずフェイスタオルを使ってました。ですので、風呂上りってバスタオル使うのが基本なのか?という点。バスタオル派とフェイスタオル派はどちらの派閥の方が大きいんですかね?
最後に、必要十分生活の心得になるわけですが、この中の『必要十分な状態になると片付けが楽になる』で説明されている話も共感できました。ものすごく簡単に言うと「片付け開始までのハードルが低くなって、ゴールもきちんと見えるから楽」ってことですね。たぶんそういうことなのだと勝手に思ってます!
まとめ
実際、自分の部屋を見回してみると必要ない又はあまり必要ないのに持っているものって意外と多いです。引越しの時なんかはそれが身にしみて感じられます。そして、そんなものが多いと中々アクションが起こせなくなるんですよね。ちょっとした家事や、どこかに出かける、引越す…などなど。
どこか頭の中でそのものについて考えて、それらがどんどん積み重なっていく部分があるんでしょうね。ましてやそれがいつも目に見えているものならなおさらです。そして、「いっぱいやることあるなーめんどうだなー。」という気分になって、アクションが起こせなくなる。
ですので、必要のないものを処分してみると、とてもスッキリします。スッキリした気分になると余裕ができて、「他のやらなければいけないこと・新しくやりたいこと」を割とすんなりできるような気がします。個人的なイメージだと脳のキャパシティの一部分が空いてその分だけ他のものが入ってくる感じ。
この本はそんな「スッキリとした気分」になる「『必要十分生活』の方法」の基本を教えてくれます。後はそれを自分なりにカスタマイズしていけばその人なりの必要十分生活が送れるようになるのではないでしょうか?
家の中が物で溢れている方は是非一読を!
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