ネット回線の契約・解約や変更をする前に、これだけは知っておいてほしいネット回線に関する基礎知識についてまとめました。
とりあえず一読しておくことをおすすめします!
ネット回線の仕組み
ネット回線はADSLから光へ
以前はADSLが主流でしたが、通信局からの距離が離れると通信速度が減衰しますし、基本的な速度も遅いものでした。
今では光回線が主流になっています。こちらは距離減衰も少なく、基本的な速度も早くなっています。
回線を選ぶ際には基本光回線を選んだほうが良いでしょう。
回線業者とプロバイダ
ネット回線は、回線自体を提供している『回線業者』と、回線サービスを提供する『プロバイダ』とで成り立っています。
例として、高速道路をネット回線に例えて説明します。ちなみに、あなたは車を持っていない設定です。
ここでは、高速道路自体を作り、管理しているのは回線業者です。
そこに高速道路はあるのですが、あなたは車を持っていないので高速道路を利用することができません。そこで、プロバイダーがあなたに車を提供します。そうすることで、あなたは高速道路を利用することができます。
更に、提供するプロバイダー、提供される車によって道路を走行する快適度合いも変わってきます。快適度合いは高速道路自体が回線業者によってどのように維持管理されているかにもよりますね。
つまり、回線業者とプロバイダどちらも契約しないとネットは利用できないし、どちらか一方のサービスでも悪いと、通信速度がでないということです。また、サービスも分かれているため料金支払も別々になります。
更に、トラブル時はどちらが原因なのか分かり辛く、問合せもどちらにするといいのか判断しにくいです。
『BBIQ』などの通信事業者
BBIQなどは、回線とプロバイダー業務をまとめてサービスしています。道路も車ももろもろまとめてサービスしてくれる感じ。
ですので、料金もBBIQに対するもののみ。サービスを一元管理しているため、トラブル時はBBIQにだけ問い合わせればOKです。
光コラボ
最近始まった光コラボでは、プロバイダーが回線業者から回線を提供され、回線とサービスをまとめて提供します。
なので、料金も一括支払できます。また、回線業者+プロバイダーの時よりも一般的には安くなります。BBIQなどと一緒で、トラブル時もプロバイダにだけ問い合わせればOKです。
また、携帯料金の減額、動画サービス付帯など、何かしらの特典を加えているものも多いです。
回線速度について
回線速度の単位
速度の単位は『bps』、『Bytes/s』を覚えておけばOK。
ちなみに、8bps=1Bytes/sです。
ベストエフォート値
ベストエフォート値というのは、「様々な条件が揃ってすっごく頑張ればこのくらい出ますよ!」という値。要するに理想の値です。
回線業者やプロバイダが広告している『速度100Mbps!!』といったものは、このベストエフォート値です。
ですので、実際に契約して回線速度を測定すると、その値の10分の1、100分の1になってしまうこともしばしば。こればっかりは仕方ないと思うので、個人的にはベストエフォート値の10分の1でてればいいかなという感じです。
おおまかに必要となる回線速度とは
では、実際にネットを利用する際に必要となる回線速度はどの程度でしょうか?
Youtubeの1080pの動画を見る場合は、3.5Mbps(約438kBytes/s)、オンラインゲームでは2Mbps(約250kBytes/s)と言われています。
体感では、4Mbps(約500kBytes/s)あれば何をするにしてもそこまでストレスなく行えます。
回線速度の測定方法・見方
今の自分の回線速度が分からないと判断のしようがないので、回線速度を測定してみましょう。
回線速度の測定サイトはたくさんありますが、今回は『速度測定システム Radish Networkspeed Testing』を使います。
案内に従って測定すると、このように結果が表示されます。
下り回線の項目だけ見ればOK。これだと、僕が今契約している回線のベストエフォート値「100Mbps(約12.5MByte/s)」に対して「19.18Mbps(2.398MByte/s)」でているので、充分ですね。
それと、回線測定は21時~23時頃に行いましょう。この時間帯が一番速度が落ちる時間帯です。なので、この時間帯に測定して4Mbps(約500kByte/s)を越えているようなら一日中快適に使える可能性が高いです。
他のプロバイダ等の回線速度の調べ方
こちらの、『みんなの測定結果 – Radish Network Speed Testing』から、各プロバイダ毎の回線速度を見ることができます。
このように、回線種別やプロバイダ・測定地などを選択して結果を表示することができます。変更したい回線業者やプロバイダ・都道府県を選べば、自分の住んでいる地域の他の回線はどのような様子なのかが分かります。
都市部は多くの情報があるので参考になりますが、田舎のほうだとその情報も少なくなりますので、あればラッキーと考えて調べてみてください。
まとめ
- 今は光回線が主流。基本的に光回線を選んだほうが良い。
- 基本的には、『回線業者』と『プロバイダ』どちらとも契約しないとネットは使えない。
- BBIQなどの通信事業者の場合、そこと契約するだけでネットが使える。
- 『光コラボ』といって、プロバイダーが回線業者から回線の提供を受けて回線サービスをまとめて提供するものもある。
- 回線速度の単位は『bps』、『Byte/s』。ちなみに、8bps=1Byte/s。
- 回線速度は4Mbps(約500kBytes/s)あればとりあえずOK。
- 回線速度測定には『速度測定システム Radish Networkspeed Testing』がおすすめ。
- 他のプロバイダの通信速度は『みんなの測定結果 – Radish Network Speed Testing –』から見ることができる。
他にも知っておきたいことはありますが、かなり簡単にまとめました。これぐらい知っておけば回線契約や解約・変更の際にそこまで困らずに済むと思います。
今のうちに覚えておいて、いざというときに困らないようにしておきましょう!
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