新車はいいものです。ピカピカの外装、ビニールが被せられたシート、ほぼ0kmのトリップメーター。全てが新しく、「このバイクの初めのオーナーは自分なんだ。」という中古車には無い感覚が味わえます。そんな新車が目の前にあるのですから、納車後はすぐにでもその走り心地を肌で感じようと気がはやってしまいます。が、ひとまず落ち着いて、納車後すぐに事故や故障をおこさないように、長い間愛車に乗り続けるために、以下の注意点を思い出して走り出しましょう。
タイヤが滑りやすい
新車のみならず、タイヤ交換をした際もですが、新品のタイヤは非常に滑りやすくなっています。タイヤが一皮むけるまでは過度なバンクなどしないよう、慎重に走行しましょう。
ちなみにこれがある程度の範囲まで皮が剥けた状態。境目がはっきり分かります。
ガソリンはあまり入っていないことが多い
一般的にガソリンはほとんど入っていないもののようなので、まずガソリンの残量はチェックしておきましょう。乗ってすぐにガス欠は洒落にならないですからね。バイク屋さんから出発後、まずはガソリンスタンドに立ち寄って給油するのがよいかもしれません。
ちなみに自分の場合100kmは走れるくらいのガソリンが入っていました。バイク屋さんが良心的だったのかな?
操作感などの違い
当たり前ですが、今まで慣れ親しんだ教習車とはライディングポジションから各操作のフィーリング等、全てが違います。まず最初はバイクに慣れることに集中しましょう。
初めてCB250Fに乗ったときは、クラッチやブレーキレバーの軽さ、操作性の良さにびっくりした半面、感動した覚えがあります。
適正なバイクの状態を覚える
新車のバイクは、初期不良などが無い限りまず適正な状態であると思います。ということで、この適正なバイクの状態を覚えておきましょう。
具体的には
- ドライブチェーンのたるみ、動かした際の滑らかさ・音
- タイヤの空気圧の状態(指で押した際の感覚)
- エンジンのかかり具合、音、アイドリングの安定
- 排ガスの色・におい
- フロントフォークの沈み具合
- 乗車した際のフィーリング
などなど。覚えておくことで異変にもすぐに気づき対応できます。
慣らし運転をする
慣らし運転については様々な意見があります。個人的には『バイクの各部品同士の正常な「当たり」をつけるために必要』という意見が信憑性が高そうでしたので、慣らし運転はするべきだと思います。急な操作は変な「当たり」がつく可能性が高いのでやめましょう。具体的には
- 十分な暖気運転をする
- エンジンの過剰回転をさける(レッドゾーンの半分の回転数におさえる)
- 急発進、急加速をさける
- 急ブレーキ、急なシフトダウンをさける
- 控えめな運転をする
といったようなことを走行距離500kmまで気をつけましょう(走行距離はバイクによってまちまち)。また、エンジンの過剰回転をさけるがあまり低回転数におさえすぎるのも良くないので、低回転から高回転までしっかりと使ってあげましょう。
500kmを越えてからも急にレッドゾーンまで回すといったことはせず、徐々に回転数をあげて、負荷をかけていくようにしましょう。100kmごとに上限の回転数を1000回転ずつあげていくとよいかと思います。
初回無料点検をしっかり受ける
各メーカーが一ヶ月(又は1000km走行)時の初回無料点検(交換工賃・部品代は自己負担)を実施しています。各部の点検と、主にオイル・オイルクリーナ(フィルタ)の交換が行われます。
何故交換が必要かというと、1ヶ月(又は1000km)走行後のオイルには当たりがでる際に部品同士が擦れてでてきた金属粉が多量に混じっています。ということはオイルクリーナもその金属粉でかなり汚れているということです。つまり、この交換をおこなわないとオイルやオイルクリーナの性能が極端に落ちた状態で走行していることになってしまいます。ですから交換が必要になるということです。
長くバイクに乗り続けるためにも初回点検はきっちり受けましょう。
まとめ
それではもう一度注意点について簡単に復習しておきます。
- タイヤが滑りやすい
- ガソリンはあまり入っていないことが多い
- 操作感などの違い
- 適正なバイクの状態を覚える
- 慣らし運転をする
- 初回無料点検をしっかり受ける
新車に限ったことではありませんが、日常のメンテナンスも忘れないようにおこなって、事故や故障のないバイクライフを長く送れるようにしましょう!
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