今回は人差し指でボールを操作するタイプのトラックボール『M-DT2DR』を触っていきます。
それ以外のトラックボールレビューはこちら。
商品概要
エレコムから出ている、人差し指操作タイプのワイヤレストラックボールです。
価格はAmazonで3,941円(2020/02/19現在)。
人差し指操作は親指操作よりもし辛い?
まず、人差し指でのボール操作なので親指トラックボールに慣れていると頭がこんがらがる。
恐らく、普段一般的なマウスを使っている人も
- 左クリックの部分でボール操作
- サイドボタンの部分で左クリック
という操作にはより慣れが必要になると思うので、移行のしやすさでは親指操作のトラックボールに劣りそう。
ボールの滑りが微妙。そのせいか、低速度での操作も微妙に
ボールの滑り、ボールの動きのトラッキングがM570に比べると悪い気がする。
特にそれが気になるのが低速度でのボール操作で、『ほんの少しだけ動かす』のが難しいのでつい動かしすぎてしまったり…といったことが多い。
自分の場合は文章を書いている時に、編集したい箇所にカーソルを移動させるというのが非常にやりにくかった。
感度変更ボタンやトラッキング性能変更ボタンはついている
マウス感度の変更ボタンがあり(750/1500DPI)、親指のすぐそばなので感度を変える時は楽で良い。
また、ボールの追従性を変更するLowモードとHighモードがあり(スイッチは裏面)、
その違いは細かい操作の時にわかる。
微量にマウスを動かした際、Highでは動くのにLowでは動かない…というときがあるので。
が、これらの機能が付いていても操作性は正直微妙
これらの機能はついているが、かといって操作のたびに感度を変えられるほどストレスフリーなつくりにはなってはいない。
また、Highモード(高追従モード)にしたところでボールの滑りそのものが変更されるわけではないので、結局微妙なボール操作はやりにくい。
さらに、こう言っては元も子もないが結局のところ人差し指での操作はし辛い。
大きくはじこうにも人差し指の可動範囲が短いので移動させにくいし、かといって感度を上げると細かい動きができなくなる。
操作ボタンが多いのは高評価
今のマウスに必須のサイドボタンに加えて、
- ホイールボタンを左右に傾けられるチルトホイール
- 3つのファンクションボタン
がついているのは良い。
マウスで多くのボタンを使う人には良いかもしれない。
これらのボタン機能は『エレコム マウスアシスタント』でできる様子。
切り取りやコピペ(Ctr+〇のショートカット系)だったり、ウィンドウを消す操作を割り当てられるのはちょっとうれしい。
※ダウンロードはこちら(エレコム公式サポートページ)
ただ、マウス加速は個別に設定できない。
なので、自分のように「ゲームは通常のマウス、事務作業はトラックボール」と使い分けている人にとっては辛い。
マウスの握りは『置く』よりも『掴む』が近い
握りとしては、『置く』というよりも『掴む=通常のマウスに似た形』になる。
M570のように置くだけがいいのか、掴むほうが良いのかは好みかな。
メンテナンスはしやすい
ボールは裏面の穴からなんとか小指で押し出せるので、メンテナンスは気軽にできる部類。
まとめ
- 人差し指操作は多くの人がとっつきにくい
- ボールの滑りが微妙。そのせいか低速度での操作も微妙
- 感度やトラッキング性能の変更ボタンはある
- ただし、操作感を大きく向上させるまでの効果はない
- 操作ボタンが通常より多く、カスタマイズできるのは良い
- 握りとしは『置く』よりも『掴む』に近い
- なんとか指でボールを取り出せるので、メンテナンスはしやすい
正直、自分としてはあまりオススメできない商品です。
人差し指自体の操作のしにくさ・ボールの滑りの微妙さがあるので、マウスとして一番肝心なマウスアイコンの操作性が悪いです。
おそらく、すべてのトラックボールにおいて一番のネックになるのは操作性の悪さだと思うので、その操作性がストレスが貯まってしまうようなものだとトラックボールに触らなくなると思いますw
操作性の良いM570でも最初触ったときは慣れなくて触るのがストレスだったので…。
このマウスを選ぶポイントとしては、操作できるボタンが多かったり、M570と比べると少し安い(1000円くらい)あたりだと思うので、
「人差し指操作したい!ボタンいっぱい欲しい!少しでも安くしたい!」
って方なら買ってもいいかも?という感じでした!
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