「今の自分を変えたい。」そう思っている方は多いでしょう。
そのために、まずは自己啓発書に手を出す方も多いはずです。僕も精神的にやられていた時期に手を出しました。結構な数の本を読んだ記憶があります。
ただ、本を読んで「自分が変われたのか?」というと「変われてない…。」という方が多いのでは?僕も「少しは変わったかな?」というレベル。
今回紹介する本は、本当に「変わる」ために必要なことを教えてくれるかもしれません。
著者紹介
1976年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。大学在学中に友人と新橋・新宿・渋谷の路上にて、1分100円で人をホメちぎる「ホメ殺し屋」を始める。ホメ殺し屋解散後、執筆活動を開始。処女作『ウケる技術』(共著)がベストセラーに。他の著書に『BAD LUCK』(インデックス・コミュニケーションズ)がある。執筆活動意外にも、「義務教育に恋愛を!」をモットーに老若男女に恋愛を教える「恋愛体育教師・水野愛也」としての著書に『LOVE理論』(大和書房)、講演DVDに『恋愛体育教師水野愛也のスパルタ恋愛塾[ソフト編・ディープ編]』(ポニーキャニオン)がある。また、DVD作品『温厚な上司の怒らせ方』(ビクターエンターテイメント)の企画構成・脚本を手がけるなど、活動は多岐にわたる。
『夢をかなえるゾウ』表3より
「ホメ殺し屋」なんて中々考えつけないと思うのですが、考えついて更に行動に移す点が凄いですね。やっぱり「行動する」って大事ですわ。『温厚な上司の怒らせ方』は笑わせてもらった覚えがありますw
内容について
まず、この本には目次がなく、小説形式で話が進んでいきます。
主人公はある一人の男性会社員。豪華絢爛なパーティに出席し、自分の住むこっち側の世界と華やかなあっち側の世界の違いを痛感。「自分もあっち側の住人のように変わりたい」と痛感し、散々泣き喚いた後に眠りにつきます。そしてふと目を覚ますと、見た目化け物のインドのゾウの神様「ガネーシャ」が現れ、なんだかんだで人生変えるために毎日1つずつガネーシャの課題を実行していく…というお話。
上記の冒頭のあらすじからも分かるように、内容は自己啓発に関するものです。自己啓発書はその方法が一つ一つ書かれているだけというものが多い印象ですが、この本は「それらの方法を主人公が実行していく物語」としてまとめています。ですので、非常に読みやすいです。また、それらの方法1つ1つに歴史上の人物や著名人の名前も数多くでてくるので、説得力がプラスされており「実行したらなにか変われそう!」という気にもさせてくれます。
個人的には、ガネーシャがこの歴史上の人物や著名人の1人1人に対してさも「わしが育てた。」かのように振舞っているのがツボでした。
まあ、これらの方法については実際に本を読んで頂くとして、この本では他の自己啓発書ではあまり強調されないものが強調されています。
それは、「行動する」ということ。
実際、自己啓発書を何冊か読んでみると、多少の違いはあっても書いてある事はほとんど同じです。この本の中でも、「ここに書いてある方法はみんな過去の本に載ってるよ。」というようなことが書いてありますしね。
それじゃあ「自己啓発書に書いてある事をしっかりと継続して行動に移せているか?」というとほとんどの方は「No!」と言うでしょう。もちろん自分も「No!」ですね。できても三日坊主とかそんな感じ。
この本はその「No!」を「Yes!」に変えることに重きを置いているようでした。特に物語の終盤のほう。また、小説形式にして主人公が少しずつ変わっていくという様子を見せているのも、「この主人公のように少しずつ変れるかもしれない。」という考えを読者に抱かせて、行動に移しやすくなるようにとの配慮ではないかと感じました。
では、「行動する」を実行してきた主人公が最終的にどうなるのか。その結末は読んで確かめてみてください。
まとめ
だいぶ前に話題になった作品ですよね。初版は2007年8月29日ですよ!約8年前…。オンラインゲームに人生かけてた時代です(遠い目)
その話題になった記憶から今回読んでみましたが、内容が自己啓発だとは思いもしませんでした。表紙の絵見たときは「小さい子向けかな?」と思ったくらいです。ものすごい雑なポップな絵だし…。
ただ、その内容はきちんとした自己啓発でした。また、「行動する」ことを重視しているのは非常に共感できました。考えて満足してちゃだめですよね。最終的には行動しないと、何にしても大きくは変わらないし、大したことは分かりません。
かといって考えなしに行動するのは考えものですけどね。高校・大学時代の自分には「もっとよく考えて行動しろよ!」と言ってやりたい…。
小説形式ということもあり非常に読みやすいので、自己啓発本を読んだこと無い方は一度読んでみてはいかがでしょうか?
最後に、僕もガネーシャの教えに従って「行動する」ことにしましょう。
この記事を最後まで読んでくださって、ありがとうございます!(毎日、感謝する)
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