以前から空気清浄機を使ってはいましたが、
・寝る時に音が気になる
・そもそも空気がきれいになってるのかどうか分からない
・加湿を同じ機械でできない
といくつか不満がありました。
そこで、これらを改善すべくシャープの『KC-L50』を買いました!
使ってみてのインプレ・レビューをしていきます。
商品の概要
シャープから販売されているスタンダードタイプの加湿空気清浄機です。
主な特徴は以下の通りです。
・プラズマクラスター7000搭載
・おすすめの部屋の広さは~13畳
・同時に自動で空気清浄と加湿ができる
・有名メーカーの加湿空気清浄機としては一番安い価格帯
はじめに~『KC-〇50シリーズの違いについて』~
発売年度の違いで
・『KC-N50(2020年)』
・『KC-L50(2019年)』
・『KC-J50(2018年)』
・『KC-H50(2017年)』
と似たような機種が4つありますが、空気清浄と加湿の性能自体は全てのモデルで変わりません。
その他機能として唯一、KC-H50だけは
・デジタル表示で湿度・温度・24時間電気代を表示
・照度センサーにより、暗くなったら自動で表示の消灯や運転音を静音よりさらに静かにしてくれる(静か寝モード)
・高温,高湿みはり、乾燥,低温みはり機能。チャイルドロック機能。モニター明るさ変更機能あり
・キャスター付き
と、明らかに他3つの機種より高性能です。一番古い機種が一番機能多いってどうなってんだ…。
なので、同価格なら『KC-H50』を買うのがオススメです。
デザイン・サイズについて
デザインはスマートなのである意味家電っぽさがないです。
表示も一見して分かりやすく、ボタン操作なので扱いやすいです。
サイズは以前の空気清浄機と比べるとかなり大きめ(幅 399×奥行230×高さ613、単位は全てmm)。
A4のクリップボードと比べるとより大きさが分かるとおもいます。
自分の部屋は4畳半なので、かなりの存在感を示してますw
使ってみて
基本は『おまかせモード』で十分。消臭も加湿もしっかり。
基本的には『おまかせモード』というモードにするだけで事足ります。
このモードは、センサーを使って今部屋の空気がきれいな状態かそうでないのかを自動で判断して、空気清浄と加湿を自動でしてくれます。
ボタン1つでON/OFFできるので、その点でもかなり使いやすいです。
センサーは匂いを色で示してくれる『きれいモニター』と『現在湿度(目安)』があります。
『きれいモニター』は感度を調節することができ(強・中・弱)、強ではかなり敏感にモニターが反応します。
どれくらい敏感かというと、部屋にこもって作業しているだけで時々反応するくらい。え、俺の体ってそんなに臭う…?
このおかげか、自分の感覚的には以前よりも確実に匂いがとれていると思います。
「部屋にいる間は匂いに慣れてしまって気付かないけど、部屋から出てまた戻ってきたときに匂いに気付く。」ってことあると思いますが、その『戻ってきたときに匂いに気付く』ことが少ないんですよね。
『現在湿度(目安)』のほうは、低・適湿・高しか表示されませんがこれで十分だと思います。実際に温湿度計で確認したところ、おおむねその通りになってました。
空気中に漂うホコリも目に見えて減ったので、空気清浄(ホコリ・匂い)・加湿についてはしっかり機能しているようです。
おまかせモードの他にもいくつかのモード設定が可能
ちなみに、おまかせモード以外ではまず空気清浄について
・自動モード
・花粉モード
・おやすみモード
・静音/中/強モード
・パワフル吸じん
これらのモードがあり、その各々に対して
・加湿のON/OFF
を選択することができます。
音はかなり静かになる!
おまかせモード時に部屋の空気が汚いと判断されると自動で風量を強く(おそらく強)にして運転してくれますが、この時は音が大きいなと感じます(といっても30cm離れて54dBくらい。静かな自宅クラス。)。
そうでないとき(おそらく風量静音)はかなり静かですね。
30cm離れたところで33dBくらい。2mも離れると30dBくらいになります(ちなみに、30dB台は木々のざわめき音やささやき声クラス)。
音は平均的には静音モードが一番静かで、常に最低限の風量で運転してくれます。
おやすみモードでは、風量『自動』よりも音を静かにおさえて自動運転してくれます(つまり、静音モードよりも大きい時がある)。
ただ、自分の場合はこの音量でも寝つきが悪い時には音が気になるので耳栓して寝てます。
こればっかりは他の空気清浄機にしても解消できなさそうです。
自動で加湿量を調整してくれるのが楽!冬も1日もつ!
加湿量は十分で、その温度に合わせた適切な温度に自動でしてくれます。
以前使っていた加湿器には自動調節機能がなく、温湿度計を見ながら自分で調節していたのでそれと比べると非常に楽になりました。
タンク水量は2.5Lで、満タンにしておけば真冬に1日つけっぱなしで1日もちました。
また、残りの水量はタンク側面を見ると確認できます。
タンクから吸水されるときに音が「ゴボゴボ」っとなりますが、強風量と同じくらいの音の大きさ(55dB程度)ですかね。
ちょっと不満だったのは、タンクが取り付けにくいこと。慣れれば問題ありません。
メンテナンスは”まだ”楽
基本的には1か月(720時間)に1回のメンテナンスで、
・センサー部&後ろパネルのホコリの吸い取り
・タンクの振り洗い
・加湿フィルター・トレーの水洗い
とのこと。
加湿機能を使う時期は少し大変そうですが、それ以外の時期はホコリの吸い取りだけでよく、フィルターを取り外さずともお手入れできるので楽な部類です。
1か月毎のメンテを実際にやってみましたが、大変ではありません。普通でした。
各交換部品の寿命は長め?コストもそこまでかからない
交換の目安は思っていたより長めです。
公式が出している交換の目安は
・集じんフィルター、脱臭フィルター、加湿フィルター…10年
・Ag+イオンカートリッジ(水浄水用)…1年
・プレフィルター…1か月
となっています。これらを自分の環境に合わせて見直してみます。
説明を詳しく見てみると、集じんフィルター・脱臭フィルターは1日にタバコ5本相当の粉じん・臭気を吸った場合とのこと。
タバコ5本相当の埃って良く分からないので、とりあえず10年と見ときましょう。
加湿フィルターは加湿空気清浄運転を1日8時間した場合の目安とのこと。
ということは、8時間×365日×10年=55600時間。
55600時間が加湿フィルターの寿命時間ってことですね。
冬場(11月~2月)に1日24時間加湿したとして、24時間×120日=2,880時間。
前後で多少は使うとして、1年で使うのはだいたい3000時間くらいですかね。
とすると、55600時間÷2880時間/年=18.53≒18.5。加湿フィルターは18年半で寿命がくるかなーという感じ。
Ag+イオンカートリッジは、900Lが交換の目安とのこと。タンク容量は2.5Lだそうで、自分の場合真冬に1日1タンクくらい使ってます。
ということはこれまた冬場の120日間使うと、2.5L/日×120日=300L。年間に300L使います。
つまり、900L÷300L/年=3年。だいたい3年で寿命がくるってことですね。
プレフィルターについてはなんの情報もなかったのでとりあえずそのまま1か月で。
これらから自分の環境に落とし込むと、
・集じんフィルター、脱臭フィルター…10年→10年
・加湿フィルター…10年→18.5年
・Ag+イオンカートリッジ(水浄水用)…1年→3年
・プレフィルター…1か月
となりました。案外長めですね。
なお、プラズマクラスターイオン発生ユニットの寿命に関しては公式の製品ページに記載がないですが、長くとも19000時間だと思われます(他製品から推測)。
24時間使用で約2年2か月でプラズマクラスターが発生しなくなる計算ですね。
このKC-L50はプラズマクラスターのお手入れもできず交換部品の案内もないので、プラズマクラスターに期待して買う方は
・プラズマクラスター25000
・プラズマクラスターNEXT
を搭載した商品を購入して、プラズマクラスター発生器のお手入れや交換ができるようにした方がよいと思います。
年間あたりのコストは?買い替えは?
ちなみに、現時点での各フィルター等の値段(希望小売価格税込)を見てみると、
集じんフィルター | 4840円 |
脱臭フィルター | 4400円 |
加湿フィルター | 2860円 |
Ag+イオンカートリッジ | 990円 |
プレフィルター(6枚入り) | 935円 |
となっているので、先ほど計算した年数を使って年あたりのコストを計算してみると、
集じんフィルター | 484円/年 |
脱臭フィルター | 440円/年 |
加湿フィルター | 154円/年 |
Ag+イオンカートリッジ | 330円/年 |
プレフィルター | 1,870円/年 |
合計(プレあり、プレ無し) | 3,278円/年、1,408円/年 |
となりました。プレフィルターが圧倒的にコスパが悪すぎるw
個人的には、
・プレフィルターは買い増さない
・定期的にメンテナンスをする
・10年目に集じん・脱臭フィルターを交換する時期になって安くて良さげな空気清浄機があれば買い換える
って感じで良いかなと思います。
実際の電気代・耐久性について
実際の電気代について
丸1日つけっぱなし(おまかせモード)で、電気代は1.89円でした。
この調子だと1か月で約56円くらいでしょうか?参考まで。
実際の耐久性について
使用して丸一年たちましたが、何の異常もありません。
各部品に異常が出たら追記します。
まとめ
現時点ではかなり満足してます!
空気がきれいになっているのがより実感できるようになりましたし、加湿もこれ一台で自動で行ってくれるのがかなり楽です。
音については気になるのが寝る時だけなので、これについては空気清浄機側で処理するのはあきらめて耳栓で処理しようと思います。
フィルター等交換部品のランニングコストも案外安いので、長く使い続けて10年目の集じん・脱臭フィルターの交換時期になったらまた考えようかと思います。
おまけ(取り扱い説明書や様々なレビューから)
・ホコリや匂いの多い部屋だと各フィルターの消耗具合は早い様子(1年で集じん・脱臭フィルターを交換したものもあった)。また強いニオイ(例:たばこや焼き肉)を除去するのは苦手らしく、この場合は換気をしてニオイを逃がしたほうが早いとのこと。つまり、空気清浄機だけに頼らずに掃除はこまめにして、部屋に強い匂いがこもった時は一旦換気するのが良さそうです。
・加湿フィルターやタンク等は加湿しないときも水を入れっぱなしにするとすぐにカビる様子。加湿を必要としない時期になったら、一旦完璧に乾燥させたほうがいいですね(特にタンクとトレー)。
・プレフィルターは特に動物の毛や髪の毛を取ってくれるようです。動物がいる部屋で使う場合には必須になりそう。ちなみに、既存の脱臭フィルターに追加する形のペット用脱臭フィルターも売ってます(ついでにいうとキッチン用の脱臭フィルターも売ってます)。
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