小さいころは副鼻腔炎、それ以降はアレルギー性鼻炎(ハウスダスト)に悩まされ、2年ほど前から鼻炎が酷くなったので病院に行き薬を処方してもらっていました。
が、1年弱薬を飲み続けてもあまり効果が実感できなかったので、部屋からハウスダストを無くしてやろうと徹底的に対策することにしました。
結果、『日中はほぼ鼻詰まり無し・夜間寝る際に片方に息が通りにくい事がある』くらいに改善し、鼻呼吸が1日通してできるようになり生活のクオリティが明らかに上りました。
そこから分かった優先的に行うべき対策やその結果についてまとめておこうと思います。
詳しい鼻の状態と対策に至った経緯
2年前に受診した際には、
・日中は鼻水と鼻詰まり&後鼻漏がひどく、鼻呼吸をしようとすると大きく抵抗がある
(鼻の片方は完全に詰まってしまい、もう片方も頑張らないと呼吸できない。つまり鼻呼吸はほぼ無理)
・就寝時にはどちらの鼻もほぼ詰まってしまって鼻呼吸だけでは寝られない
というような状況でした。
その後、薬や点鼻薬によって鼻水は落ち着いてきたものの鼻詰まり感はあまり解消されず、鼻呼吸の際の大きな抵抗感(特に就寝時)が続き鼻呼吸で寝る事ができませんでした。
何度か薬も変えてもらいましたが「鼻が詰まっていなくて一日快適!」と思うような日は全くなく、1年弱の薬による治療を受けた結果、
薬だけでは鼻づまりは解消できそうにもないな…
と悟り、そもそものアレルゲン(ハウスダスト)を徹底的に減らそうと思い立ちました。
忙しい人でも1分で分かる結論
優先すべき対策は、『毎日掃除』をして『ハウスダスト対策された寝具を使う』ことです!
『毎日掃除』は
・朝起きてすぐにワイパーシートで上から下、床まで拭く
・その後に掃除機をかける
これを毎日行います。
ワイパーはなんでも良いですが、掃除機はコードレス掃除機がパッと掃除できてオススメです。
↓の掃除機使ってますが、とても軽く取り回しが良く掃除しやすいです。
『ハウスダスト対策された寝具』は、以下の『アレルガード』シリーズで効果を実感できたのでオススメします。
この2つが鼻づまりの改善を特に実感できた、優先すべき対策です。
他の対策はこれでも不十分なら行うと良いと思います。
以下、注意点や知識、実感したことやかかる費用など詳しく説明していきます。
優先して行うべき対策は?
まず優先的に試して欲しい対策は、『掃除』と『ハウスダスト対策の寝具』。
この2つはかなり効果を実感できたので、優先するべきだと思っています。
床や家具・机の上・布団にたまったハウスダストを取る
まずは『掃除』。
これは日中夜間共に効果的で、金額的には数百円~1万円の範囲で可能です。
そもそも、ハウスダストは
・ダニや花粉、布の繊維や髪の毛フケなどの1mm以下のホコリの総称。なので、毎日発生している
・非常にゆっくりと落ちる(0.001mmのホコリは9時間かけて1mの距離を落下)
・とても軽く、人の動きに反応して舞い上がる
といったものなので、
・朝起きた後または長い外出(仕事とか)から帰ってきた後に
・『上から下』→『ワイパー(orモップ)の後に掃除機』の順で
これらを意識して『毎日』掃除するのがベストです。
掃除機については、ホコリが残っているのかどうかが分かるホコリセンサー付きの商品がオススメです。効率良く掃除できます。
布団に付着するハウスダストについては、まず日常使っている掃除機で吸ってみて様子を見てください。
それで改善されるならそれで良いですし、「もっとハウスダストを取り除きたい」と思ったら専用の布団クリーナーを購入すれば良いと思います。
専用の布団クリーナーは効率的に掃除でき、センサーによりキレイになったかどうかが分かるので掃除がしやすいです。
ちなみに、「掃除が嫌いでほぼ掃除してない…」なんて人は、まずホコリが蓄積した場所を掃除しましょう。
例えば、
・タンスや机の後ろ
・エアコンや家具、窓枠の上
・カーテン等の布製品、ブラインド
・本など紙製品の上
・その他長期間放置してホコリが積もった物の上
これらの蓄積したホコリを放置していると、いくら床のホコリを毎日とっても効果が薄くなってしまいますので。
ちなみに、上に挙げたホコリが蓄積した場所は全て自分の実体験です。スゴイ量のホコリありましたねえ…。
参考:掃除の習慣化について自分が大事にしていること
掃除を習慣化できていない人にとって、毎日掃除をするのはかなり面倒だと思います。
が、習慣化してしまえば負担に思わずに毎日掃除できるようになります。
1,2週間に一度しか掃除してなかったけど、毎日掃除できるようになったよ!
習慣化するために大事なのは
1.掃除道具は目につきやすく取り出しやすい所に置いておく
2.起きたらまず掃除する
3.毎日ほんの少しでも(寝室だけ、ワイパーだけ、掃除機だけとか)掃除する
4.少しでも掃除が出来たら自分を褒めてあげる
です。
理由を説明していくと、1は掃除道具が目について取りやすい場所にあることですぐに掃除にとりかかれますしとりかかりやすいです。
2は『起きたら掃除』のように何かの行動に結びつけると掃除を始めやすくなります。朝は掃除には絶好のタイミングですしね。
3は『掃除は本当に少しでも良い』とすることで掃除に取り掛かる心理的なハードルをとにかく下げます。少しでも作業を始められると人間そのままズルズルいくので。
4は少しの掃除で効果が実感できなかったりした際のモチベーション低下対策です。
少しの掃除では効果が実感できないかもしれませんが、確実に効果はありますし、なにより『掃除しない→少しでも掃除する』になったわけですから、本当にすごい事です
これらを意識して少しでも継続できてきたら
・『床を拭く前に家具や机の上を拭く』
・『ワイパーをかけた後に掃除機をかける』
・『寝室以外も掃除する』…
などと、やることを増やしていきましょう。
綺麗になっていく部屋を見たり、鼻炎が改善してきた実感も伴えばやる気もさらに起きますし、慣れてしまえば毎朝当たり前のように掃除をできるようになります。
ほんの少しでも毎日掃除するには、掃除用具はできるだけ取り回しが良く扱いやすいものが良いです。
その点、コードレス掃除機はとにかく気軽に掃除できるのでオススメです。
寝具はハウスダスト対策されたものに変える
次は『ハウスダスト対策された寝具』について。
費用面では、仮に寝具のカバーを全て変更しても、1万円以内におさめることが可能です。
以前の自分はパイル地やフリース地のシーツ・カバーを使っていましたが、これがかなりハウスダストを貯めこんでしまっていたようです。
頻繁に洗濯して布団クリーナーをかけても大量にハウスダストが残ったままだったので、これらの素材はおそらく対処のしようがないと思います。
ですので、まずは『ハウスダスト対策された寝具』にして下さい。これだけでもかなり変わると思います。
お金を払えばすぐにできる対策なので、パパっとやってしまうのが良いです。
自分が効果を実感できたハウスダスト対策された寝具のレビュー・インプレはこちら。
もちろん、部屋の掃除と合わせて布団のハウスダストをとるのも忘れないようにしましょう。
空気清浄機は導入するべきか?
空気清浄機が『ある』と『ない』とでいえば、もちろん『ある』ほうが良いです。
ただそれは、上記の優先すべき対策をしたうえでの話。
そうでないならあまり効果はないかなと思います。
なぜかというと、空気清浄機はあくまでも空気中のハウスダストを取ってくれるだけ。
ハウスダスト対策された寝具でもなく掃除もしていなければ床や布団に付着したハウスダストが延々と供給されるので、それらすべてを空気清浄機が処理するのは無理があります。
また、布団にハウスダストが大量にあれば就寝時にかなりのアレルギー反応が出てしまい、日中にも影響を及ぼします。
実際、床や布団のハウスダストを十分に取れていなかったときに空気清浄機を導入しましたが、体感できるような効果は得られませんでした。
ですので、優先順位としては『掃除』や『ハウスダスト対策された寝具』には劣ると考えています。
空気清浄機については、『(掃除でハウスダストを除去した時に)より空気を綺麗にしてくれる・ハウスダストの付着を減らしてくれるもの』と捉えておきましょう。
決して『空気清浄機があるからハウスダストは気にしなくていい!対策終わり!』なんて魔法のようなものではありません。
これらの対策を行った結果は?
これらの優先すべき対策を行う事で、昼・夜ともにかなり鼻づまりが抑えられたと実感できました。
特に、寝具を変更したことによる夜間の鼻づまりの改善はかなり嬉しかったですし睡眠の改善にもつながりました。
ちなみに、空気清浄機など追加の対策を行った現在では就寝・起床時に時々片方の鼻が詰まり気味になるのが気になるくらいですね。
ですが、起床時の口内の乾燥もなく鼻呼吸は問題なくできているようです。
日中に関してはまず問題なし。両鼻ともストレスなく鼻呼吸ができています。
鼻呼吸が楽にできるようになって感じた事
このように鼻呼吸が何の問題もなくできるようになると、肉体的にも精神的にも楽になります。
なぜかというと、もともと人は鼻呼吸をするようにできており、鼻は人体の加温加湿空気清浄機のようなものなので、鼻呼吸をすることで適温適湿の綺麗な空気を深く体に取り入れることができるからです。
鼻呼吸によって改善される例を挙げると、
・鼻声が改善されるので相手方が聞き取りやすくなる
・口呼吸が一時的にできなくなる行動(飲食、発話など)の際の無意識的な緊張が緩和される
・意識して力んで鼻から息を吸うことが減り、それによるストレスがなくなる
・睡眠時に口内が乾燥しなくなり口臭も減る
・唇の乾燥(割れ)が改善される
・日常的な集中力ややる気がアップする
これらの効果は自分も実感しています。
他にも良い効果はあれど悪い効果はないので、しっかり対策して本当に良かったと思っています。
これらの対策にかかる費用は?
次に、これらの対策を行った場合にかかる費用を自分の経験から書き出しておきます。
現在行っているハウスダスト対策一覧
・敷布団、敷布団シーツ、掛け布団カバー、枕カバーはハウスダスト対策されたもの
・毎日、布団クリーナーで布団まわりのハウスダストを除去する
・毎日、朝起きたらワイパー→掃除機の順に使ってホコリを取り除く
・空気清浄機を24時間常時稼働させる
優先すべき対策にかかる費用
これらの対策で購入した物の表がこちら。
購入した物(リンクを押すと自分のレビューが見れます) | 金額 |
ハウスダスト対策された寝具(敷布団本体とシーツ、掛け布団・枕カバー) | 約10,000円 |
布団クリーナー | 約6,500円 |
コードレス掃除機 | 約7,500円 |
ワイパー&シート(シート代のみ) | 約100円(1か月あたり) |
空気清浄機 | 約19,500円 |
合計金額 | 約43,600円 |
結構かかってますが、優先したい対策に必要なのは
・ハウスダスト対策された寝具(敷布団・掛け布団・枕の各シーツ・カバー)
・ワイパー(&シート)と掃除機
これらをフルで揃えたとしても2万円あれば大丈夫です。
ワイパーや掃除機がある場合は寝具だけそろえれば良いので、『敷布団シーツ・掛け布団カバー・枕カバー』の3点で1万円以内に収めることができると思います。
その他、布団クリーナーや空気清浄機はこれらを揃えた上でさらに対策が必要だと感じた場合に購入しましょう。
おわりに
繰り返しになりますが、優先すべき対策は『掃除』と『ハウスダスト対策された寝具』。
毎日の掃除は大変だとは思いますが、習慣化すると楽になるのでそれまでなんとか続けて下さい。
掃除が積み重なって環境が良くなれば鼻づまりの症状も改善し、日常生活においてプラスに感じる場面を必ず感じるはずです。
この記事がそのきっかけや参考になれば幸いです。
自分が愛用している道具や寝具
今までに行ってきた対策(参考)
今までにどのように対策を行ってきたのか時系列順にメモしておきます。
これらの経験を基に、どのように対策しどれを優先すべきかを考えています。参考にどうぞ。
対策0:オイルヒーターの導入(2018/12~)
冬場にエアコンを使用することによるハウスダストの巻き上げを防ぐことができます。
この時は本格的に対策をしようとは思っていません。
対策1:ホコリ取りとワイパーがけ(2020/6~)
本格的に対策するにあたり、まず最初に行ったのは手の届く範囲のホコリ取りと床のワイパーがけです。
調べてみると、ハウスダストのおよそ8割は床(5割)と背の低い家具など(3割)にあるとのこと。
つまり、これらを毎日掃除するとかなりのハウスダストを取り除ける計算になります。
自分の部屋の環境はというと、そもそも掃除は頻繁に行っておらず物によってはホコリが目に見えて積もっている状態。
なので、まずは目に見えて積もっているホコリを全て除去しました。
部屋内の物に積もったホコリ、そして机の後ろや床に積もったホコリをハタキやワイパーで除去。
以後、ほぼ毎日ワイパーシートを使って手の届く範囲(窓枠、タンスや本棚の上、机の上)のホコリを取り、そのまま床のワイパーがけを行いました。
これによって、日中の鼻詰まりや鼻水はかなり楽になりました。
しかし、夜間の鼻詰まりについてはあまり変化はありませんでした。
※自分が使っているワイパーシートはこちら。
対策2:布団シーツ・カバー等の洗濯(2020/6~)
2,3日に1回、布団シーツ・カバー等を洗濯するようにしました。
夜間の鼻詰まりが多少は改善しましたが、変わらず鼻呼吸だけでは息苦しいことが多く、楽に寝れるまでには至りませんでした。
対策3:布団の丸洗い&買い替え(2020/10~)
就寝時の環境を変えようと、掛け布団を丸洗いし、敷布団を防ダニ仕様の物に買い換えました。
掛け布団はコインランドリーで丸洗い&乾燥。敷布団はニトリで防ダニ仕様のものを買ってきました。
ただし、これによる変化は特に感じられませんでした。
対策4:空気清浄機の導入(2020/12~)
次は、室内に飛ぶ空気を綺麗にしようと空気清浄機を導入しました。
これによって、掃除のさいに目につくホコリが減りました。
ただし、日中・夜間の鼻詰まりに関しては大きな変化は感じられませんでした。
自分が使っている空気清浄機のレビューはこちら。
対策5:エアコンのクリーニング(2020/12~)
エアコンに大量のカビが発生していたので、臭いが気になる&ハウスダストの一因かもしれないと思いクリーニングを頼みました。
これによって鼻炎の改善を実感できたわけではありません。が、多少は影響があったかもしれないので加えておきます。
対策6:布団クリーナーの導入(2020/12~)
布団のハウスダストを減らすために、布団クリーナーを導入しました。
これによって、布団カバーやシーツにどれだけハウスダストが含まれているのかがはっきりとわかりました。すごいですよw
気合いを入れて毎日20分ほどかけて掃除していましたが、一定の効果はあったものの鼻詰まりの寝苦しさを完全に取るには至りませんでした。
※使っている布団クリーナーについてはこちら。
対策7:コードレス掃除機の導入(2021/2~)
床のホコリを取るために、コードレス掃除機を導入しました。
今まではワイパーのみで床を掃除していたため、溝の部分にかなりホコリが残っていることが分かりました。
「また少し鼻詰まりが減ったな」と日中・夜間ともに実感できるくらいの効果はありました。
※使用しているコードレス掃除機についてはこちら
対策8:防ダニ仕様の布団シーツ・カバーの導入(2021/2~)
防ダニ仕様の敷布団シーツ、掛け布団カバー、枕カバーを導入しました。
高密度の生地によってダニを物理的に入れなくしているものになります(薬剤等を使っていない)。
これが夜間の鼻詰まりに効果てきめんで、かなりの改善を実感できました。
布団クリーナーでハウスダストを吸ってみても以前よりその量が劇的に少なく、「夜間の鼻詰まりの主原因はこれだったのか」と納得できました。
使用している防ダニ仕様のカバー・シーツはこちら(アレルガード)。
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